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2008年10月31日 (金)

La Lollo

夫が読んでいる新聞に”La Lollo at 81”と大きな見出しがあり、その下に女性の顔がアップで写っている記事が見えました。どう見ても81歳には見えない美しさと若さだったので、思わず新聞を横取りしてしまいました。「81歳にはとても見えないね」と夫。まじまじと写真を見てやっと気がつきましたが、この女性はあのイタリアの女優、ジーナロロブリジータその人でした。女優になる前は彫刻家になりたかったのだそうですが、戦争で全てを失い一部屋に6人も住んでいた環境では、とても望めることではなかったそうです。

現在は慈善活動をしたり写真や彫刻をしているそうですが、彼女の家の門柱には彼女の創作した七面鳥と王冠をかぶった不思議な鳥の置物があるそうです。女優でアーチストの彼女は「アーチストは年を取らないから、長生きするわ」とか「アーチストは、思考そのものが若いの」と言っているそうですが、81歳になっても未だこのように美しく見えるのは、もしかすると彼女の創作した鳥達に運ばれて、空の彼方の年をとらないお伽の国で時折暮らしているのかもしれません。

Pierbirds
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2008年10月26日 (日)

(続)Sunday long walk

ぬかるみの滑りやすい坂道をしばらく行くと、やっと芝の生えている乾いた道にでましたが、それでもまだ密林のように樹木に覆われています。立ち止まった知人は道に沿って張られた金網の向こうを見ていましたが「ワラビーだ!見える?」と言いました。目を凝らしてじっと見ると、遠くでリスのような耳が左右に動いているのが見え、それが近くにやってくるとカンガルーの子供のような動物でした。ワラビーは、カンガルーに似ていますが、ずっと小型です。遠くには真っ白いワラビーもいて、こちらを見て警戒している様子です。

しばらくワラビーに見とれてからまた歩き始めましたが、今度は更に泥道で足をとられてなかなか思うように歩けません。すると夫は丈夫そうな枝木を拾い「ステッキ代わりにしたら」と手渡してくれました。この”にわかステッキ”はとっても具合がよく、どんどん歩くことが出来ました。ぬかるみの坂道には沢山の滑ったような跡があったので用心していると、知人はマウンテンバイクや馬の跡だと言う。乗馬でこんなところ迄やってくるなんてと信じられない気がしましたが、2、3年前迄は馬車も走っていたと言うのですから仰天しました。

「ぬかるみで滑りやすい」と言いながら、ツタのつるに掴まりながら歩いている知人に”にわかステッキ”を貸してあげたり、そうこうしている内に、ついに"a long walk"の終わりまでやってきました。ステッキは誰かが又使えるようにそこに立てかけ靴についた泥を落としてから、知人がテーブルを予約していたパブに入り、ランチタイムになりました。約二時間半、距離にして6−7キロ位だそうですが、もうおなかはペコペコでした。

Warabi
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2008年10月25日 (土)

Sunday long walk

夫は、知人達と約束をした日曜日の"a long walk"の前日に「電車のチケットを前もって買ってくる」と出掛けました。戻って来た夫は当惑顔で「明日は電車がキャンセルでその代わりにバスが出るらしい?」と言いながら、PCで調べ始めました。バスはなんとか大丈夫らしく、知人に電話で「バスに乗ったら電話する」と言っている声が聞こえました。

日曜日の朝、日曜には珍しく早朝のバスは時間通りやってきて駅迄行き、その駅の裏手から特別に用意されたダブルデッカーのバスに無事乗り込みホッとしました。バスの旅は、紅葉しはじめた樹々や黄色やグリーンのパッチワークのような光景にうっとりしているうちに終わり待ち合わせの駅に着きました。直ぐに知人が車で迎えに来てくれて知人宅に直行、それから4人で"a long walk"に出掛けました。

知人の家の傍にpablic foot pathの入り口があります、そこからは樹木がうっそうと生い茂っていて、お話にある森のようです。細い道には沢山の落ち葉が積み重なりまるで絨毯のようですが、その下にはぬかるみが隠れていて油断するととても滑りやすく、慣れない私は歩くのに閉口しました。知人夫妻はそんな道をローマンロードより古いかもしれないと説明しながら難なく歩いています。仙人のようなビーチツリーの大木や毒キノコの群生、それに珍しいスピンドルベリーの可憐な花、野草や樹木の名前だけでなくやマッシュルームの名前まで知人はよく知っていて、次々に教えてくれました。(続)

Sundaylongwalk1
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2008年10月22日 (水)

RESPECT

バス停では最初に来た人から順番に並び、バスが前方に見えたら運転手に手を挙げて乗る合図をします。バスが到着したら男性であれば、まずお年寄りや女性に先を譲り、女性であればお年寄りに先を譲るのが英国のマナーです。しかし時にはマナーを守らない人もいて列の横から入ったり、後から来て知らぬ顔で先に乗り込んだりする人もいます。そういうときは注意したいと思いますがなかなか出来ないもので、相手が十代の生意気盛りの男の子であれば尚更です。

ところが昨日、バス停で初老の男性が若い男の子に注意する光景を目にしました。なかなか来ないバスを待つ人でふくれあがったバス停にやっとバスがやって来た時、長身の男の子が横から入ろうとしました。それをみて「君は並んでいなかったね。皆前から並んで待っているんだ。並んで待っている人達のことを思い遣る(RESPECT)べきだ!」と強い口調で注意しました。其の時バスのドアが開き、男の子は「お先に、そうすりゃ文句はないんでしょ?」と言いました。すると「そういうことではない、レディスファーストだ!」ときっぱり言い、私に「どうぞ」と言いました。私はその勇気とRESPECTという注意の言葉に感動しつつ、遠慮なく先に乗り込みました。

Busstop
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2008年10月21日 (火)

こちらの葱は、太葱(leek)と細葱(spring onion)の2タイプあります。太葱は1本単位の量り売りか、3、4本のパック(£1.50/300円ぐらい)です。細葱のほうは、9本か10本を1束(70P/140円ぐらい)にして売っています。産地は主に太葱が英国産、細葱はエジプト産のものが多く出回っています。スープやサラダなどの料理の他に、葱の独特な”香り”やつんとした”味”、美しい”緑色”を好んでハーブのように使います。それは日本の薬味の使い方にも似ているように思います。

買った葱はグリーンの葉の中まで泥が入り込んでいて洗うのがとても大変ですが、これははるばるエジプトからきた泥とか、英国の泥などと産地に思いを馳せて洗っていると苦になりません。こちらのスーパーで売ってる野菜には必ず賞味期限(BEST BEFORE)と店に並べる期限(DISPLAY UNTIL)と産地を明記しているので判りやすく、比較的日持ちする葱は便利な野菜です。

細葱はそばやうどん、中華ソバの薬味として、またみそ汁にワカメと一緒に使います。太葱のほうは、小エビなどとかき揚げにするととても美味しくて、私は天ぷらの名人と錯覚するほどです!「ねぎの栄養価は高く、血液サラサラ効果のほかに糖尿病や高血圧、動脈硬化改善に有効」と知り、ますます葱好きになっています。

Onion
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2008年10月18日 (土)

AMAZING MEMORY

日曜版新聞の付録雑誌の表紙に、AMAZING LACEと書かれた特集がありました。それはレースを使っていないパーティウエアは決して完璧にはならないという趣旨で、黒い服にレースをポイントに扱ったドレスの写真が6点載っていました。知人にそれを見せてどう思う?と聞くと「さあ」と興味なさそうな返事の後に、「AMAZING LACEと赤文字で強調している意味が分かる?」と応酬されました。

「さあ?」と応えると待ってましたといわんばかりに「AMAZING GRASEよ!」と言う。何?という顔をしていると、彼女はAMAZING GRASEのメロディを口ずさんでくれたので、やっと思い出すことが出来ました。彼女は「このタイトルはよく知られている曲にかけたもの」という。

皆本当に知っているのかしら?と疑問に思いながら夫に「AMAZING GRASEわかる?」と聞くと,即座にメロディがでてきました。そして「昔、俳優のTさんのお芝居を六本木の俳優座で見たでしょ。其のなかで使われていた曲」と言う。言われてやっと何十年も昔のことを朧げに思い出す、私のお粗末な記憶力です。

Seaview200810
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2008年10月15日 (水)

フィッシュパイ ミセスBスタイル

英国の代表的な料理とも言える各種のパイは、これからの寒い季節にぴったりのメニューで、ふーふーしながら食べると体があたたまり、消化もよくてヘルシーです。以前知人宅でごちそうになったフィッシュパイがとても美味しかったので、教えてもらったレシピにしたがってその後幾度かトライするうちに、どうやら私なりのフィッシュパイの味になりました。

材料は、スモークした(あるいはスモークしていない)タラやハドック(ほとんど同じ白身でやや小型)と小エビです。お鍋にそれらを入れて、全体をカヴァーする程度にミルクを注ぎ、そこにベイリーフとパセリを入れて煮ます。魚とエビに火が通ったら、引き上げて骨をとり、適当な大きさにしておきます。鍋に残っているミルクに塩と小麦粉をいれて、とろっとなるまで煮詰め、その間にパイ皿(耐熱用の丸や楕円の陶器の器)にさきほどの魚とエビを並べ、其の上から煮詰めたソースをかけて、マッシュドポテトでカヴァーします。其の上にチェダーチィーズを轢いたものを適当に振りかけて、オーブンで30分ほど焼くと出来上がり。

それにアスパラガスやブロッコリ―、カリフラワー、などの温野菜を添え、白ワインがあればちょっと寒い日のパーフェクトな食事になること請け合います!

Fishpie
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2008年10月13日 (月)

洋梨

今頃の八百屋さんの店頭にはリンゴやみかん、バナナ、オレンジ、グレープフルーツ、ぶどう、イチジク、ザクロ、パイナップル、ネクタリンなどさまざまな種類のフルーツが並んでいますが、中でもお気に入りは梨で、その独特な香りと甘さにすっかり虜になっています。

八百屋さんの店員に「ペアー(pear)ください」と言ってもなかなか通じません。2、3回繰り返していうと「あ、パーね!」と言う。「ペアーじゃなくてパーって発音するの?」と聞くと「そう、パーね!」と言う。「パー、これでどう?」とRの発音を舌を丸めて精一杯やって聞いてみると、「ちょっとスノッブね、でもずっと良いわ!」と言う。「クイーンみたい?」と聞くと笑いながら「そう!」と応えて梨を袋に入れてくれました。小脇にそれを抱えて、歩きながら「パー」「パー」って繰り返しながら帰宅しました。

Pear
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2008年10月12日 (日)

92歳

バス停で会うヒルダのことは以前書きましたが、背筋をピンと伸ばし、いつもきちっとした服装をしている彼女はとても92歳には見えません。実年齢より二十歳は若く見えるその秘訣は、”食事”にあると思っていましたが、どうもそれだけではないようです。というのは数日前ヒルダとお茶する機会がありました。「火曜日の十時半、このバス停で」と約束し、当日早めにバス停に行くともうベージュのコートを着たヒルダが立っていました。「時計が止まっていたので慌てて出て来たの」とヒルダは腕時計を示し「バッテリィーを買いに行かなくっちゃ」と付け加えました。

バスに乗り込むと「天気予報では、これから雨と風が強くなるそうだから近場のティルームにしない?」という彼女の提案で、4つほど先のバス停で降りて目の前のティルームに入りました。
窓際のテーブルに席をとると「毎週のルーティーンが決まっている私は、幸せ!」と笑顔で、月曜日から土曜日迄の日課を教えてくれました。「で、日曜日はどうするの?」と聞くと,彼女はふふふと可笑しそうに「友人がサンドイッチを持って朝9時頃にやってきて、ケーブルTVでサッカー観戦を夕方6時半頃迄するの」と言う。

日課は午前中には終わらせて,午後は新聞を読みながらお昼寝し、その合間にクロスワードやロッテリー(宝くじ)で脳を鍛え、バレーやパントマイム、コンサートなどを劇場まで行って楽しんでいる様子です。バランスのよい食生活(娘さんの手料理を冷凍保存した食事)とルーティーン、その上毎週金曜日の朝には必ず美容院に行くというおしゃれ心もある、元気の秘訣が少し判ったような気がしました。

Face
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2008年10月11日 (土)

小春日和

暴風雨が去った後は、良いお天気と春のようなぽかぽかした暖かさです。今朝は青空が広がりウインドーショッピング日和だったので、街に出掛けることにしました。バス停迄くると,バスは直ぐにやって来て「今日はついてる!」と嬉しくなりました。乗ったバスは新しい車体で座席の色やレイアウトもいままでとは代わって、すっきりとして、新車の匂いがしました。

バスは何故か何時ものルートから外れて、渋滞している海岸通にでてのろのろと走り、止まり、また走りの繰り返しで、目的のバス停になかなか着きません。バスの窓から歩いている人々や海や雲を眺めていると、まるで遠い昔の遠足のような気分になりました。日射しの中を自転車で走る人や腕を組んだカップル、笑顔で話し合いながらプロムナードを歩く人達、それぞれがおもいおもいにいきいきと楽しそうに見えました。

Octobermorning
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2008年10月 7日 (火)

赤いティーカップ

折角シーサイドに戻って来たのに、毎日うっとうしいお天気続きで、雨と強い風がぴゅーぴゅーと吹き荒れ容赦なく建物を揺らします。それでも時には風も雨も止み、陽も射してやっと晴れると期待するのも束の間、また暴風雨のような天気に逆戻り。仕方なく部屋でラジオを聞いたり、新聞を見たり、窓から海を眺めたりして過ごしていました。

今朝はやっと待ちに待ったよいお天気です。明るい日射しは海をソフトなエメラルドグリーンに、海岸をテラコッタのような赤茶色に、と穏やかな波間には今迄見たこともない”へんてこりんな船”が浮かんでいて、楽しい気分になりました。「これから隣町まで行かない?」と言う夫の弾んだ声につられて外出することにしました。

隣町のアンティックショップで、赤色(緋色)のティーカップとケーキ皿がセットになっているボンチャイナを購入し、帰宅してから早速そのカップでお茶をしました。このカップがあると、例え暴風雨の時でも太陽が輝いているような陽気な気分にしてくれそうです。まるで数日間続いた暴風雨の後の太陽みたいなカップです。

Coffeecup
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